導入のきっかけ
これまで自宅で使用していた無線LANルーター(Logtec社LAN-WH300AN-DGR)が頻繁に再起動を繰り返すようになってしまいました。時間帯によって数分に1回再起動したり、数時間なんともなかったり。設定も使い方も変わらないのに状況が変化するため、インターネット側からのパケットや無線電波のような、何か外乱が引き金になっていることが疑わしい。ファームウェアを最新にしても効果が無く、無線の5GHz帯を止めて2.4GHz帯だけにするなど、設定をいろいろ変えてみても効果がなかったため、買い替えを決断。機種選定
一般家庭にしては接続台数が多い(思いつくだけでもMac2台、PC4台、スマートフォン4台、タブレット1台、ラズパイ5台、仮想マシン4台、テレビ1台、録画機1台、プリンター1台、Google Home1台)です。有線と無線半々くらい。今後増えることも想定して、ストリーム数は多めのもの。
ポート開放でインターネットから接続させたいマシンがあります。それ自身は、最近のルーターならどれも問題ないはずですが、LAN側のクライアントからもグローバルアドレスで接続できた方が何かと便利なので、NAT-Loopback機能(ヘアピンNAT)は欲しいところです。Logtec社LAN-WH300AN-DGRを選択したときも、NAT-Loopbackが使えることを確認してから購入しました。
NAT-Loopback機能の有無はどのメーカーもまともに公表していないので困りました。BUFFALOの比較的最近の機種は対応しているらしいことがわかっていたので、まずはBUFFALOで検討。WSR-2533DHP2を候補にした上で、NAT-Loopback機能の有無をBUFFALOのサポートチャットで問い合わせてみました。
設定
設定はごく普通に、まずは無線LANルーターにPCを1台だけ接続して、Webブラウザで接続して行いました。
- インターネットプロバイダにPPPoEで接続する設定
- LAN側IPアドレスの変更
- DHCPで割り当てるIPアドレスの範囲指定
- DHCPで固定IPを割り当てたい複数のマシンについて、MACアドレスとIPアドレスの対応の設定
- 無線のSSIDとパスワードの設定(以前のものをそのまま)
- ポート転送の設定
全て設定完了したところで、旧ルーターとすげ替え。
NAT-Loopback機能
結論はNAT-Loopback機能ありでした。(ラッキー)
一通り設定したあと、LAN側からssh XXX.XXX.XXX.XXX (グローバルIP)で、sshのポート開放しているマシンに接続できることを確認。sshサーバーからは、無線LANルーターのLAN側のIPアドレスから接続されたように見えました。リプレース前と同じ挙動です。BUFFALOも、ちゃんとNAT-Loopback機能については製品紹介に載せればいいのに。
DHCPサーバー機能で気になったこと
DHCPで固定IPを割り当てるときに、DHCPで割り当てるIPアドレスの範囲内でしか固定IPを選べないようになっていました。これまではDHCPの固定IPアドレスは192.168.20.50〜99の範囲にして、動的に割り当てるIPアドレスは192.168.20.100〜199の範囲というように、混ざらないように別の範囲にしていたのですが、普通にはこの状態に設定できないことになります。ちょっと困ったなと思いましたが、一旦DHCPの割り当てる範囲を192.168.20.50〜149にしておいて、固定IPをその範囲で指定。固定IPの設定が終わってから、DHCPの割り当て範囲を192.168.20.100〜199に変更するという手順を踏めば、混ざらない設定ができました。
ポート開放設定
ポート開放は1つづつ設定することしかできません。例えば10080〜10082の連続する3つのポートを同じホストに転送する場合も、1つづつしかできないため、10080,10081,10082の 3つのポート開放エントリを作成する必要があります。また、TCPとUDPもそれぞれ別個に登録する必要があります。大した手間ではないとはいえ、まとめて設定できた方が良いです。
その他感想
まだ2日しかたっていませんが、再起動することもなく、安定して動いているようです。
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